決算書とは、正確には「財務諸表」（企業会計原則）や「計算書類」（商法）といいます。ここでは、この２つの違いがどうであろうと関係ないのであえて説明しません。通常は、以下の三つが決算書としての役割を果たします。

　ところであなたの会社は帳簿をどのように付けていますか？「税理士事務所まかせ？！」なんてことを、会社を潰す気ですか。「奥さんが手書きで総勘定元帳を作ってる？！」パソコンが１０万円以下で買えるこの時代に？そうです。決算書を作るためには帳簿をつけて会計記録を残さないといけないですよね。まずはここから始めましょう。「簿記のできる事務員を雇う費用がいくらかかりますか？」月に社会保険料込みで１５万円ってところでしょうか(T_T)大きな出費ですね。やはりあなたが「このＨＰで勘定科目の意味・決算書や経営分析のこと」を少しでも勉強して、あなた自身がなんとかするのが一番早いですよね。事務員を雇うのはそれからにしましょう。

　このような場合わたしがお勧めするのがパソコンを使った会計処理です。今どきですから何処の会社にも、家庭にも大体ありますよね。もしなくても電器量販店に行ってみてください。安いのだと１０万円以下であります。

　会計ソフトも安いのだと一万円からありますよ。でも、この会計ソフトがくせモノなんです。帳簿つけるだけの機能しかないふざけたソフトや、税制改正にに対応するのが異常に遅いメーカー、色々あります。そこでわたしがお勧めするのが株式会社ピクシス情報技術研究所の会計ソフトです。簡単に記帳ができて、経営分析機能までついています。さらに無料出張インストールサービスなどサポートも万全です。購入する前に体験版を使用することも可能なのがホントにユーザー思いです。

　　　　　　　おすすめ度　★★★★★　株式会社ピクシス情報技術研究所　IT時代のスピード経営に「らんらん財務会計２」

　バランスシートとも呼ばれ会社の期末時点の財産や借金などの一覧を示すもので、企業の財政状態を示す表である、といわれています。以下の図をみてください。左半分（借方といいます）が資産、右半分（貸方といいます）が負債（借入金などの他人から調達した資金）と資本（株主が拠出した資金＋今まで獲得した利益）を表しています。また、貸借対照表の左側と右側は必ず一致します。このように貸借対照表をみれば、企業がどのような財産を使用して経営をおこない、その資金をどこから調達したのか、その調達の方法は適切であるのかなどの情報を得ることができます。

損益計算書

　損益計算書は下の図のように、売上高から当期未処分利益までが上から順に並んでおり、利益がどの段階（原因・理由）から獲得されたか示しています。これは会社の一定期間（通常は一年）の経営成績を示す表である、といわれています。

　税金を払った残りの未処分利益をどう使うか決定するためのものです。でも社長が勝手に決めることはできません。株主総会（社員総会）にて決定します。商法上は決算後三ヶ月以内に行なうとされていますが、中小企業の場合二ヶ月以内に行なっているのがほとんどではないでしょうか。これは法人税申告が株主総会（社員総会）で決議された決算書をもとに行なわなければならないからです。あなたの会社の決算書をみてください。損益計算書の次くらいに利益処分案（損失処理案）があるはずです。この利益処分案からは、獲得利益に対する会社の姿勢をみることができます。社外流出（配当金・役員賞与）が多いのか、社内留保（積立当）が多いかで、いまを重視するのか、将来を重視するのかが理解できます。一般に中小企業の場合は、株主＝役員であることが多いので業歴の浅い会社ほど内部留保につとめましょう。儲けたからって社長の賞与にするとすぐにお金が底をつきますよ。中小企業の悪いクセですね。

[→home]

当ＨＰに含まれる全てのデータは、当事務所に帰属し無断で転載・転用することを禁じます。
Copyright (C) 2004 Office M. All rights reserved