総資本経常利益率の展開
  1. 総資本経常利益率を高める
    •  総資本経常利益率を高めるためには次の二つが必要です。
      • 利益を向上させる
      • 総資本を削減する
    • そうです、小資本で効率良く経営し、利益を高めていけば必然的にこの比率は高くなりますよね。
    •  「そんなことは当たり前じゃないか。小学生の算数レベルの計算だ。」「具体的にどうすればいいんだ。その方法を教えろ!!」と、あなたはツッコミたくなるでしょう(^_^;)。はい、それでは具体的に説明しましょう。
    •  まず、総資本とは何ですか?思い出してください。そうです、「他人資本+自己資本」のことですね。もっと簡単に言えば貸借対照表の貸方(右半分)の全部です。これを削減すれば分母が少なくなり、比率が高くなります。
    •  資本調達の健全性で説明したとおり、遊休土地や担保物権を売却し、借金を返し、なるべく借入金を少なくましょう。すると、あら不思議。総資本があっという間に削減できました。
    •  銀行借入を返済するときの注意点があります。それは、融資枠の確保をしつつ借入金の返済をすることです。銀行も商売ですから、あなたの会社が当面倒産の危機がない場合は、貸しているお金を返済して欲しくないのです。強引に返済すると、次に融資を受ける必要性が生じたときに、そっぽを向かれる恐れがあります。上手に付き合いをしましょう。
    •  銀行は昔から「晴れているときに傘を貸し、いざ雨が降りだすと傘を返せと言う」意地の悪い商売をするところです。また、地方銀行の営業マンなどは何故かエリート意識が強いようですが、おだてには弱いみたいですよ(銀行との交渉のヒントになるかな…)。
    •  製造業などでしたら、稼動していない機械装置で当面使用する予定のないものは処分するのも一つの手です。遊ばせておくだけでも、メンテナンスなど維持費が結構かかるものです。
    •  利益を向上させるためには、売上アップと経費削減が王道です。これで総資本利益率は間違いなく高くなります。
    •  あなたは売上アップのための交際費を使っていますか?飲食接待などでは仕事を貰える確率はかなり低いようです。実際、いままで仕事でお付き合いをした中小企業の社長は、会社の創立記念日や社長の誕生日などに贈られるものとして、「お酒や飲食接待よりも、美術品(もちろん複製ですが)や骨董を頂くほうが嬉しい。」とおっしゃっていました。やはりカタチに残るものが喜ばれるようです。また「社長室や応接室に頂いたものを飾っておくと、見るたびに、贈っていただいたかたの事を思いだし、仕事をお願いすることもある」とおっしゃっていました。OfficeMではあなたの会社の売上アップと経費削減のためのアイテムを厳選し紹介しています。ぜひ利用してください。交際費は正しく使いましょう(笑)。

  1. 総資本経常利益率の展開
    •  1.で説明した比率は次の二つの算式に展開できます。
    •  まず、経常利益を売上で割ったものは「売上高経常利益率」といい、収益性を表します。これは売上高に対する経常利益の水準を意味します。
    •  次に、売上高を総資本で割ったものは「総資本回転率」といい、効率性を表します。これは年間に資本が何回転したかを示し、高ければ高いほど良かったことになります
    •  ちなみに、中小企業では、売上高経常利益率は業種にもよりますが、平均的に2.5%〜3%は欲しいところです。また、総資本回転率は1.3回転〜1.5回転していれば優秀なのではないでしょうか。

[→home]

当HPに含まれる全てのデータは、当事務所に帰属し無断で転載・転用することを禁じます。
Copyright (C) 2004 Office M. All rights reserved

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送